高浜市は愛知県の南部に位置しており、窯業が盛んです。
また三州瓦の主産地として有名で、日本で唯一の瓦専門美術館「高浜市やきものの里かわら美術館」があります。
今回は愛知県が指定する無形文化財「えんちょこ獅子」や「吉浜細工人形作り」について紹介します。
高浜市の伝統芸能~無形文化財「えんちょこ獅子」~
「獅子舞」と言えば「えんちょこ」と言われるほど、高浜市のえんちょこ獅子は有名です。
とくに森前地区のえんちょこは「森前のえんちょこ獅子はよく回る」と言われ、お囃子の銭太鼓とともに300年以上愛されてきました。
昭和40年には地元の人たちの念願かなって愛知県の無形文化財に指定されています。
獅子舞には伎楽系もしくは神楽系と呼ばれる獅子の胴体部分に人が入って舞うものと、風流系と呼ばれる一人が一頭の獅子になって太鼓を打ったり刀を持って舞うものとがありますが、えんちょこ獅子は胴体部分に二人が入って舞う伎楽系です。
起源については正確な文献がないため明言はできませんが350年以上昔、雨乞いの舞として奉納されていたとされています。
これは、祭りで使われる幕や手ぬぐいの柄が元禄模様であることから推察されました。
その頃の高浜は農漁村であり、祭りは氏神様に雨乞いや恵みの雨のお礼をするためのものでした。
よって獅子舞は神へのお礼として奉納されたと考えられています。
高浜市の伝統技術~無形文化財「吉浜細工人形作り」~
吉浜細工人形の起源についても、えんちょこ獅子と同様に確たる文献がなく明言することはできませんが、おおむね350年くらい前であろうと考えられています。
農漁村であった当時、豊作祈願のために神社に奉納する人形を作ったことがはじまりだろうとされています。
人形は当初、栽培していた綿を使って作られていました。
やがて松笠や苔、貝殻などで飾られるようになり、大きさもどんどん大きくなっていったと伝えられています。
竹で作った胴体を貝殻や木の実で飾るこの独特な技法は、昭和39年に愛知県の無形文化財に指定されました。
制作された人形は高浜市の屋敷町の柳池院や吉浜町の宝満寺の境内に展示されています。
まとめ
えんちょこ獅子も吉浜細工人形作りも、地元の伝統として今なお高浜市の方々に愛されています。
しかし新型コロナウイルスの影響で、2020年の郷土まつりが各地で中止されました。
えんちょこ獅子や吉浜細工人形を見に行くときは、事前にイベント情報を確認して出かけるとよいでしょう。
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