賃貸マンションを経営していると、とにかく気になるのが空室です。
満室経営が理想ですが、年月が経つとどうしても空室問題は避けられません。
空室対策のひとつに、他の賃貸との差別化がありますが、その中でもとくに最近見かけるようになった「DIY可賃貸」に焦点をあててみます。
賃貸マンションの空室対策「DIY可賃貸」 原状回復工事の注意点
通常は、入居者が施工した造作については、退去時には部屋を元通りにしてお返しするのが一般的です。
退去時は原状回復義務があり、退去者に過失がある場合は原状回復工事費用を負担するなど、国土交通省がある程度ガイドラインを取り決めています。
では、「DIY可賃貸」の場合は、原状回復工事はどうなるのでしょうか?
入居者が自由にカスタマイズできる賃貸物件を多く見かけるようになり、「DIY可賃貸」へのトラブル防止策がとられています。
具体的には、
① 実施したDIYの原状回復義務の有無
② DIYした造作部分を退去時に残置するか撤去するか
③ DIYした箇所に不具合があった場合はどう対処するか
④ DIYを撤去した場合、その箇所の原状回復義務の有無
などについて、入居時に取り決めしておくことなどです。
さらに、契約書以外にも「DIY工事の申請書」「DIY工事の承諾書」「DIY工事の詳細な取り決めに関する合意書」を交わすことなどが、貸主と借主双方の不安とトラブルの防止策になっています。
今後は、DIY賃貸用のガイドラインに沿って契約されることが期待されています。
賃貸マンションの空室対策「DIY可能賃貸」 メリットと効果
では、「DIY可賃貸」に期待できるメリットを見てみましょう。
① 他の賃貸マンションとの差別化を図り、住まいにこだわりがある借主を呼び込める
今までの賃貸は、クロスや家具などを自分好みにカスタマイズしたくても出来ませんでしたが、DIYが可能ならこだわりを実現できます。
② 長期的な契約が見込める
自分好みの部屋にカスタマイズできれば、その部屋に長く住みたいと思うでしょう。
飽きることなく長期的な入居に繋がる可能性が期待でき、空室対策に繋がります。
③ 手間がかからない
通常、リフォームや修繕費に手間やお金がかかるところですが、借主が自分でDIYをすることで、貸主は費用負担や手間が省けます。
その分家賃を安く設定することで借主が借りやすくなり、ますます契約に繋がりやすくなるメリットが生まれます。
まとめ
賃貸マンションでもDIYができるようになれば、自分の住まいを好みの空間にでき、日々の生活がもっと充実するでしょう。
これからもっと増えてくるであろう「DIY可賃貸」は、ますます進化していきそうです。
空室率でお悩みのオーナーさんは、ぜひご検討ください。
私たち株式会社八大不動産は、高浜市や碧南市周辺で管理物件を多数取り扱っています。
ご質問やご相談がございましたら、ぜひ当社までお問い合わせください。