一人暮らしに適した年齢とは？きっかけごとのメリット・デメリットをご紹介

一人暮らしを始める年齢は人によってさまざまですが、最適なタイミングがあるなら、その時期にこそ親元を離れてみようと考えたことはありませんか？
ここでは、進学・就職・社会人の3つの年齢に分けて、それぞれの時期で一人暮らしを始めた場合のメリット・デメリットをご紹介します。
どの年齢がベストタイミングなのか、一人暮らしに向けて具体的にイメージしながら読んでみてください。

進学を機に一人暮らし！未成年で自活するメリット・デメリット

18歳前後となる年齢では、大学や専門学校などに進学する時期ですが、まだ未成年のこのタイミングで一人暮らしを始める場合、どのようなメリット・デメリットが考えられるでしょうか？

1人で集中できる時間の確保！自己管理能力の育成！

進学を機に一人暮らしを始めるメリットは、自分で家計の収支を管理する能力の育成や時間を自由に使える点が挙げられます。
親元から離れ、自分の生活は自分で守らなければならないため、収入と支出のバランスを考えた行動をとるようになり、自然と自分の行動を律する能力が養われていくでしょう。
アルバイトをするようになると、さらに時間を管理する必要も出てくるため、時間管理能力も養う機会に恵まれます。
このように、若いうちから自分を律して行動する習慣を身に付けていると、社会人となったときに同年代と大きく差を付けられる点もメリットとなるでしょう。
また、1日のなかに集中して勉強する時間を設けなければなりませんが、家には自分1人しかいないので、入浴や食事のタイミングを家族と揃える必要がありません。
自分1人しかいないという寂しさはありますが、その分誰に気兼ねすることもなく自由でいられる点は、大きな魅力と言えるでしょう。

昼夜逆転のリスク！自由に物件を選べない！

進学を機に一人暮らしした場合のデメリットは、若い年齢で親の監視の目から解放されるため、遊びに熱中してしまいやすいリスクが考えられます。
自分を律することができないと昼夜逆転した生活を送ったり、勉強を疎かにしたり、食事に対してもファストフード主体となりやすく、体調を崩す可能性が高くなるでしょう。
掃除や洗濯など、今まで親がしてくれた家事も自分がおこなわなければならないため、勉強やアルバイトとの時間の調整が困難でもあります。
学生ということは高額な家賃を負担できるほどの収入はないと考えられるので、自分の好みだけでお部屋を選べない点もデメリットの1つです。
さらに、進学が決まる時期は同じように進学や就職を機に引っ越しを考える方が増えるため、人気のお部屋はどんどん契約され、時間が経つほどにお部屋の選択肢は狭くなってしまいます。
家賃と不動産業界の繁忙期の2つの事情から、自分の好みだけにこだわったお部屋探しは難しく、設備や立地などの条件を緩めなくてはならないでしょう。

就職をきっかけに親元を離れ一人暮らしするメリット・デメリットとは？

学校を卒業し、成人式も終えた20〜22歳あたりの年齢で一人暮らしを始めた場合、メリット・デメリットは学生のときと何か変化はあるでしょうか？

お部屋選びの幅が広がる！休日を自由に満喫できる！

学生だったからと我慢しなければならなかったことも、大人の仲間入りを果たすことで自分の意思だけで決める自由を手にするでしょう。
就職を機に一人暮らしを始めた場合、学生のときとは違って一定の収入があるため、通勤に便利なお部屋や好みの間取りのお部屋など、自分のこだわりから選ぶことができるようになります。
親から金銭的な援助がない分、口を出されることはなく、すべてを自分の自由に決められるのは、子どもから大人になったと実感する大きな出来事です。
学生のときには、学校の休みにはアルバイトに出ることが多いのですが、就職したからには休日は思い切り羽を伸ばせ、自由に過ごせるようになります。
好きな時間に起きて好きなように過ごせるので、自分の生活リズムを形成しやすく、体調管理などに目を向けるきっかけとなるでしょう。
家事をする時間やペースも一人暮らしなら自分で決められるため、家族に急かされることなく気楽な点は、大きなメリットです。

貯金が簡単にはできない！仕事後の家事が辛い！

就職してすぐの給与額は平均20万円と言われており、家賃や光熱費、日々の食費などに使っていくと、貯金できるほどの金額が残ることは稀です。
スーツやシャツなどの衣服、スキルアップのための勉強会への参加費用など、仕事に必要な支出も増えるため、生活をするだけで精一杯というケースがよくみられます。
奨学金の返済がある方は、家計をさらに切り詰める必要があるため、より自由に使えるお金が少ないと感じられるかもしれません。
また、仕事を覚えきれていない時期は心身ともに疲労が激しく、帰宅後に家事をしようと思っていても、なかなか捗らないことが多いでしょう。
与えられた業務内容が定着するまでは大変ですが、仕事を覚えると安定した生活リズムを送れるようになるので、このデメリットは、就職後の一時的な問題と考えられます。

一人暮らしに適した年齢とは？安定した社会人になってからの自立

社会人としての生活がある程度定着し、生活リズムが安定してきたころに一人暮らしを始めた場合、学生や新社会人のときとはメリット・デメリットはどのように変化するのでしょうか？

金銭的に余裕が生まれる！お部屋選びがランクアップ！

社会人となってしばらく経過した25〜30歳という年齢では、毎月の給与額もアップしていることが多いため、金銭的な余裕が生まれることが大きなメリットです。
金銭的に余裕があるとお部屋探しの幅はより広がり、通勤の利便性だけでなく、付帯設備の充実度やこだわりを追求することができるようになるでしょう。
進学や就職時のように、いつまでに引っ越さなければならないという時間の制約もないので、じっくりと時間をかけて条件を絞り込み、お部屋を探せます。
また、外食やクリーニング、家事代行サービスなどを利用する余裕があるため、外部のサービスを利用して自分の時間を増やせる点は、社会人ならではのメリットです。
転職の予定がなければ、1つのお部屋に長く住み続けられるので、自分好みのコーディネートを楽しんだり、手の込んだガーデニングを施したりするなど、暮らしの楽しみが増えていきます。

精神的な余裕が金銭感覚の崩壊を促すリスク！

金銭的な余裕があることが社会人のメリットではありますが、逆にその余裕が金銭感覚の崩壊を促してしまう可能性があります。
長く親元にいると、毎月の給与がそのままお小遣いという認識になることが多く、生活に必要な支出をうっかり忘れてしまうので注意が必要です。
一人暮らしの経験がないと、水道光熱費や食費にどれくらいの金額がかかるのか予想できず、請求が届いてから慌てるケースは少なくありません。
親や家族から口うるさく注意されない点は、どの年齢においてもメリットでしたが、逆にそれがデメリットにもなり得ます。
誰にも注意されないために、水を出しっぱなしで使ったり、毎日外食したり、趣味に給与と同額を注ぎ込んだりなど、収支のバランスが崩壊しやすいので注意しましょう。

まとめ

親の元を離れ、自分1人での生活をいつから始めるか、そのタイミングは人によってさまざまで、正解はありません。
年齢によるメリット・デメリットに違いはありますが、やってみたいという気持ちが湧いた瞬間こそが、タイミングと言えるでしょう。