土地の広さに応じたおすすめな家の間取りをご紹介

家を建てる際にはそれが実現できるだけの土地が必要になります。
そのため、土地の広さに応じて建てる家を考えなければなりません。
そこで、ここでは20坪、30坪、40坪の3種類の土地の広さに応じておすすめな家の間取りをご紹介します。
一戸建ての建築をお考えの方は、ぜひご確認ください。

土地の広さが20坪の場合におすすめな間取り

まずは広さが20坪（約66㎡）である土地に家を建てる場合におすすめな間取りをご紹介します。
購入を検討中の土地の広さが20坪に近い場合はこちらを確認し、どのような家を建てていくのか考えていきましょう。

20坪の場合に代表的な家

20坪は66㎡となっているため、狭い家を指す狭小住宅とは呼ばれることも多いです。
20坪と聞いても想像しにくいかもしれませんが、一般的な小学校の教室が63～64㎡であるので、こちらで想像をしていきましょう。
まず、家を建てる際には建ぺい率と容積率を知っておかなければなりません。
建ぺい率とは敷地面積のなかで建物を建てられる割合、容積率が敷地面積に対する延面積の割合になります。
たとえば、建ぺい率が80%と設定されている場合は66×0.8＝52.8㎡の建物を建てることが可能です。
そのため、土地が20坪である場合は複数の広い部屋を用意することは難しくなります。
しかし、家は家族全員で住むために建てることが多いため、複数のお部屋を用意したいといった方が多いです。
そのような場合、階層を大きくして対処することが多くなっています。

20坪の場合に代表的な間取り

土地の広さが20坪である場合、間取りは2LDKほどがおすすめになります。
2LDKほどであれば比較的ゆったりと暮らすことができ、日々の生活で窮屈さを感じないようにすることが可能です。
もちろん、それ以上の間取りでも建築は可能ですが、1つ1つの部屋が狭くなってしまいます。
まずは生活に必要な広さを確認し、それに合った間取りを考えていきましょう。
お子さんがいる場合、一階はリビングダイニングキッチン、2階に夫婦の寝室、3階に子ども部屋といった形にすることが多いです。
インターネットなどで20坪の広さに建っている家の間取りを確認することも可能なため、一度は似ている状況の家を確認しておきましょう。

20坪の広さに家を建てるメリット・デメリット

まず、メリットは土地がそれほど広くないことから土地の取得代が安くなりやすいことです。

土地の取得代が安いと、それだけ家に費用を掛けることができます。
広さよりも内装や機能を重視したい方にとっては20坪がメリットです。
また、20坪ほどであれば比較的都会部にもあることが多いため、都心部に住むことができることもメリットになります。
自動車による通勤・通学でなく公共交通機関を利用していきたい場合はこちらのメリットを認識しておきましょう。
一方でデメリットとして近隣との騒音トラブルがあります。
土地の広さが大きくないため音が伝わりやすいのです。
そのため、騒音トラブルを事前に避けるためには防音性能を上げるように注意を払う必要があります。
また、階段を設置することが多いため、老人や子どもに危険性が出てしまうこともデメリットです。
20坪の土地に家を建てる場合は安さと安全面のどちらを重視するのかを考えなければなりません。

土地の広さが30坪の場合におすすめな間取り

次は土地の広さが30坪（約99㎡）の場合の建築についてご紹介します。
購入を検討している土地の広さが30坪に近い場合はこちらについて確認しておきましょう。

30坪の場合に代表的な家

30坪の場合、20坪と同様に建ぺい率を計算すると59㎡となります。
この面積で2階建ての家を建てた場合、延べ面積は120㎡ほどです。
そのため、30坪の場合は比較的広い間取りを2～3階建てにすることが多くなっています。
また、30坪の場合は家とは別に駐車場を確保することも可能です。
自動車を用いる場合、月極などで駐車場を用意すると支出が大きくなってしまいます。
自動車を用いることが確定している場合は30坪以上の土地を探していきましょう。
とくに、複数の自動車を保有する場合は大きい土地を探すことをおすすめいたします。

30坪の場合に代表的な間取り

30坪の場合、4LDKほどまで間取りを大きくすることができます。
4LDKであるとお子さんのお部屋を別々にしたり、書斎を用意したりすることが可能です。
多くの部屋数が必要な場合は30坪以上がおすすめになります。
しかし、30坪はすべてが理想どおりにできるわけではないため、優先順位を決めておくことが必要です。
まずは生活に必要なお部屋を考え、4LDKはその理想に合っているのかどうか考えていきましょう。

30坪の広さに家を建てるメリット・デメリット

30坪のメリットは前述のとおり部屋数が多いことです。
しかし、30坪は土地としてはそれほど大きくはないため、建築費が比較的安く済みます。
そのため、30坪は広さと費用のバランスを取れている広さであると言えます。
一方で30坪のデメリットは自動車の保有数が1台になりやすいことです。
30坪は駐車場を作ることはできますが、駐車スペースが小さくなります。
もし、駐車スペースを大きくしたいのであれば居住スペースを小さくしなければなりません。
とくに、大きな自動車を保有している方にとって大きな注意点になります。

土地の広さが40坪の場合におすすめな間取り

最後に40坪（約132㎡）の土地で家を建てる場合についてご紹介します。
検討中の土地の広さが40坪以上である場合はこちらを確認し、自分に本当に合っているのか確認していきましょう。

40坪の場合に代表的な家

国土交通省が公開している一般形誘導居住面積水準を確認すると、2人以上の生活には下記の計算式より算出された面積以上が必要であるとされています。
25㎡×世帯人数＋25㎡
つまり、40坪の場合は大人4～5人ほど住めることになります。
そのため、夫婦で住む場合やお子さんと住む場合はゆったりとした空間で生活を送ることが可能です。
40坪の場合は2階建てにせずに1階建てにすることも少なくありません。
そして、階段がないため、どのような方でも安心して過ごすことが可能です。
40坪の場合、生活スペースにゆとりができ、安全性も高いことを認識しておきましょう。

40坪の場合に代表的な間取り

40坪は比較的広いため、購入者それぞれが思い描く間取りにしていることが多いです。
たとえば、2LDKで1つ1つの部屋を大きくする、3階建てにして1階は駐車スペースにするなどが例にあります。
土地と家の購入は大きな金額が動き、一生に1回の買い物と呼ばれることもあるものです。
理想どおりの家にしていきたい場合は40坪以上の土地を探していきましょう。

40坪の広さに家を建てるメリット・デメリット

メリットは前述のとおり、自分の理想どおりの家を建てられることです。
また、駐車場2台分確保できることも大きなメリットになります。

夫婦それぞれが自動車を保有している方、お子さんが自動車を購入する可能性のある方は40坪以上であると生活がスムーズです。
一方でデメリットとして土地代があります。
40坪は比較的大きな土地であるため、その分だけ取得費が高くなりやすいです。
また、都会部にはそれほどの大きな土地が余っていないこともあります。
40坪の土地に家を建てたい場合、まずは希望の地域に土地があるのかどうかご確認ください。

まとめ

今回は20坪、30坪、40坪の3種類の広さそれぞれで代表的な間取りやメリット・デメリットをご紹介しました。
家の建築には土地の広さが深く関わってきます。
まずは自分の理想を考え、そこから必要な土地の広さを考えていきましょう。