マイホームの購入は「一生に一度の高い買い物」といわれており、慎重になってしまうのも無理はありません。
いざ不動産を購入するにあたり、どの時期が適切かで頭を悩ませている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は統計情報やライフイベントから見る不動産購入におすすめの時期、不動産を購入する前に考えておきたいポイントについて解説します。
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統計情報から見る不動産購入におすすめの時期
不動産を購入するときには、ほかの方の動向を参考にするのがひとつの方法です。
不動産を購入した方の平均年代や平均年収などの情報をもとに、自分にとって最適なマイホームの購入時期を検討しましょう。
ここでは、国土交通省が発表している統計データから不動産購入におすすめの時期を解説します。
統計情報別不動産購入におすすめの時期①年代
国土交通省の統計データによると、中古マンション・中古一戸建て・分譲マンション・注文住宅のいずれも30代で購入した方の割合がもっとも多い結果となっています。
また40代で購入した方の割合もその次に多く、30~40代の時期にマイホームを取得する方が多い様子がうかがえる結果です。
30~40代で不動産を購入する方の割合が多い理由として、住宅ローンの年齢制限が挙げられます。
多くの金融機関では住宅ローンを借り入れられる年齢を20歳以上65歳未満、完済時の年齢を80歳に設定しています。
しかし、少なくとも45歳までに不動産を購入しなければ、借り入れ期間が35年の住宅ローンは組めません。
借り入れ期間が短いと毎月の返済額が増えてしまうため、より長期間借りるべく30~40代で不動産の購入に踏み切る方は多い傾向にあります。
また定年である65歳までの完済を視野に入れ、30代の早い段階でマイホームを購入する方もいらっしゃいます。
統計情報別不動産購入におすすめの時期②年収
同じく国土交通省の統計データによると、不動産を購入した方の平均世帯年収は新築物件で700万円~840万円、中古物件で670万円~715万円でした。
基本的には購入価格の高い新築物件ほど、購入者の世帯年収も高い傾向にあります。
また物件種別によって比較すると、一戸建てよりもマンションを購入した世帯年収のほうが高い傾向です。
ただし国土交通省の統計データで示されているのはあくまでも「世帯年収」であり、夫婦どちらかの単独での年収ではありません。
一方で年間返済額に目を向けると、注文住宅は約123万円、分譲マンションは約132万円、中古一戸建ては約105万円、中古マンションは約95万円です。
住宅ローンを組んで不動産を購入すると、毎月8万円~12万円ほどの金額を返済していくことになります。
したがって、住宅ローンを無理なく返済できるほどの年収を獲得できたときが、不動産を購入する最適なタイミングであるといえます。
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ライフイベントから見る不動産購入におすすめの時期
結婚や子どもの誕生などをきっかけとして不動産の購入を決意する方がいらっしゃいます。
ここでは、ライフイベントから不動産購入におすすめの時期を解説します。
ライフイベント別不動産購入におすすめの時期①結婚
結婚に伴い、単身生活から2人暮らしになったことを機に不動産を購入する方がいらっしゃいます。
人生における重大なライフイベントのひとつである結婚のタイミングで不動産を購入すると、新居で新生活を始められるメリットがあります。
また早い段階で住宅ローンを組んでおけば、比較的若い年代のうちに完済できる点もメリットです。
ただし今後新たな家族が増えると、結婚を機に購入した不動産が手狭となって買い替える事態に陥りかねません。
転勤などで生活環境ががらりと変わる可能性もあります。
結婚のタイミングで不動産を購入することには、一定のリスクが存在する点に注意が必要です。
ライフイベント別不動産購入におすすめの時期②子どもの誕生
不動産の購入を考えるようになるライフイベントとして、子どもの誕生が挙げられます。
子どもが生まれて家族が増えたことを機に、より広い住まいを求めて不動産を購入するのは選択肢のひとつです。
出産前に子育てに適した住環境を考慮したうえで不動産を購入しておくと、病院での出産を終えたすぐあとに新居での生活を始められます。
ただし、養育費や教育費など子育てには何かとお金がかかるものです。
そのため子どもの誕生を機に不動産を購入するのなら、将来的な支出などを踏まえたうえで資金計画をシミュレーションしておくことが欠かせません。
ライフイベント別不動産購入におすすめの時期③子どもの進学
ある程度将来の見通しが立ってから不動産を購入したいときは、子どもが進学するライフイベントに合わせるのもおすすめです。
たとえば、子どもが小学校へ入学するタイミングで不動産を購入すれば、小学校から中学校まで学区を変えずに済みます。
小学校の友だちとともに中学校へ上がれるので、子どもにとっても最適なタイミングといえます。
また子どもが中学校へ進学する時期には世帯収入や家族構成などが固まっているので、収入と将来的な支出を見据えたうえで不動産を購入できる点がメリットです。
子どもが2人いるときにはそれぞれに子ども部屋を与えるなど、家族が住みやすい間取りも選択できます。
ただし学区にこだわりすぎると、希望条件を満たす不動産を見つけられない可能性が高いといわざるを得ません。
そのため不動産を探すときには、小学校だけでなく中学校の学区まで広げるなど柔軟性を持たせることをおすすめします。
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不動産の購入を決断する前に時期以外に考えたいポイント
不動産を購入するときにはどうしても「時期」ばかりに目が行きがちですが、ほかにも意識しておきたいポイントがあります。
ここでは、不動産を購入する前に考えておきたいポイントについて解説します。
不動産の購入前に考えておきたいポイント①物件の種類
不動産を購入するときには新築か中古か、一戸建てかマンションかを選ぶ必要があります。
たとえば、マンションには交通の利便性が比較的良く、資産価値が高いメリットがあるものの、生活音などを巡るトラブルが発生しやすい点はデメリットといわざるを得ません。
一方、一戸建てはマンションと比較すると周囲を気にせずに生活できる点がメリットですが、一戸建て特有のご近所付き合いがある点がデメリットです。
一戸建てとマンションのどちらが良いとは一概にはいえません。
したがって、自分たちが希望するライフスタイルを考慮したうえで不動産を選ぶことがポイントです。
不動産の購入前に考えておきたいポイント②購入費用
不動産の購入費用は、事前に押さえておきたいポイントのひとつです。
不動産を購入する費用は、中古よりも新築のほうが高く付きます。
国土交通省の統計データで物件の平均価格を見ると、新築マンションは約4,600万円であるのに対して、中古マンションと中古一戸建ては約2,800万円です。
また注文住宅を建てるには土地をまず購入しなければならず、土地代と建物代を含めて約4,000万円の費用がかかります。
不動産を購入するときには住宅ローンを組むケースが一般的ですが、月々の返済額が家計の負担とならないように配慮することが欠かせません。
マイホームを購入する最適な時期は人によってさまざまであるため、将来の人生設計をしっかりと立てたうえで自身にとってのベストタイミングを見極めましょう。
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まとめ
国土交通省の統計データによると30代で不動産を購入する方が多く、平均年収は670万円~840万円です。
また、不動産を購入するタイミングは結婚後や子どもの誕生後など人によって大きく異なります。
不動産を購入する前には、自分たちのライフスタイルに合った物件の種類は何か、月々の返済額はいくらまでなら無理のない生活を送れるかなどのポイントを検討しましょう。
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