土地活用にはさまざまな方法があり、コインランドリー経営に興味をお持ちの方もいることでしょう。
狭小地などほかの用途での活用が難しい土地でも、コインランドリー経営ならできる場合もあります。
そこで今回は、土地活用としてのコインランドリー経営とはどのようなものなのか、メリット・デメリットや注意点を解説します。
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コインランドリー経営による土地活用とは?
コインランドリーの経営方法には、おもに以下の3通りがあります。
●自営方式
●フランチャイズ方式
●事業用定期借地方式
それぞれの特徴や、選ぶときのポイントを確認していきましょう。
自営方式
土地活用にあたり、自分でコインランドリーの建物を建築し、設備などもすべて自分で用意します。
建物の外観や内装はもちろんのこと、設備のグレードや配置なども自由に決められるのが特徴です。
得られる利益はすべて自分のものとなる一方、初期費用の負担が重く、コインランドリー経営がうまく行かないと負債を抱えるリスクに注意が必要です。
フランチャイズ方式
基本的な運営は自分でおこなう場合でも、フランチャイズに加盟する方法があります。
コインランドリー経営のノウハウを持つ業者のサポートを受けられるだけでなく、ネームバリューのある看板を使用できるのもフランチャイズ加盟のメリットです。
ただし、加盟料が発生するほか、フランチャイズ本部が決めた枠組みのなかでの経営となることもあるため、自由度の高いコインランドリー経営をおこないたい方はご注意ください。
事業用定期借地方式
コインランドリー業者に土地を貸して、借地代を得る土地活用の方法もあります。
得られる利益は小さいものの、コインランドリー経営の状況に関係なく一定の借地代を得られるのがメリットです。
なお、土地を貸す際は基本的に長期契約です。
事業用定期借地の契約期間は10年~50年となっており、契約期間中に土地を返還してもらうことは困難である点にご注意ください。
コインランドリー経営の初期費用
土地活用としてコインランドリー経営する際には、まとまった初期費用が必要です。
店舗の規模や導入する設備の内容によっても異なりますが、初期費用の目安は次のとおりです。
●小型店舗(15坪):約2,500万円(設備代金1,500万円以上 内装・建築費1,000万円)
●大型店舗(50坪):約3,000万円(設備代金2,000万円以上 内装・建築費1,000万円)
コインランドリー経営の利回り
コインランドリー経営のみならず、新規事業を始める際はどのタイミングで初期費用を回収できるのかを見極める必要があります。
その指標に利回りがあり、利回りが高いほど早期に費用を回収できると判断できます。
実質利回りの計算方法は次のとおりです。
(年間収入-年間のランニングコスト)÷初期投資×100
コインランドリー経営には、光熱費や設備のメンテナンス費といった経費が発生します。
そのため、実際の利回りは10~20%程度に留まる可能性が高いでしょう。
コインランドリー経営が向いている土地
以下に該当する場合には、コインランドリー経営による土地活用が向いています。
●住宅地にある
●商業施設が近い
●駐車スペースを確保できる
コインランドリーは住宅地での需要があります。
また、買い物ついでの利用が期待できるため、商業施設の近くでも利用が見込まれるでしょう。
そしてコインランドリーの利用シーンは、布団やカーテンといった大物の洗濯物が考えられます。
休日にまとめて洗濯したい方も多いため、駐車スペースが確保できる土地もコインランドリー経営で有利に働きます。
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土地活用でコインランドリー経営を始めるメリット・デメリット
コインランドリー経営による土地活用を検討する際は、メリット・デメリットを知ることが大切です。
コインランドリー経営のメリット
コインランドリー経営には、次のようなメリットがあります。
人件費がかからない
コインランドリーは基本的にセルフサービスであり、スタッフが常駐する必要がありません。
そのため、人件費があまりかからないのがメリットです。
リピーターを獲得しやすい
コインランドリーの利用者はリピーターになりやすく、継続した利用が期待できます。
単身者が多く住むエリアなら、そもそも自宅に洗濯機がなくコインランドリーを日常的に活用している方も少なくありません。
自宅に洗濯機がある家庭でも、布団やカーテンといった大物を洗いたい、花粉や梅雨の時期に乾燥機を使いたいといった需要が見込まれます。
狭小地でも土地活用できる
コインランドリー経営に広い土地は必要ないため、狭小地でも土地活用できるのがメリットです。
小規模店舗なら10~15坪程度でも始められるため、住宅建設に向かない狭い土地でも問題ありません。
コインランドリー経営のデメリット
コインランドリー経営には、次のようなデメリットがあります。
初期費用が高額
コインランドリー経営は、初期投資が高額になりやすいデメリットがあります。
数千万円単位の費用がかかることも珍しくなく、融資を受けられるとも限らないため、自己資金から捻出しなければならないことも多いでしょう。
また、稼働時間が多いほど故障のリスクが高まり、メンテナンス費用もかさむ点に注意が必要です。
防犯上のリスクがある
コインランドリー経営の多くは無人店舗となるため、防犯上のリスクがあります。
両替機をねらう強盗や、利用客の洗濯物をねらう窃盗などが発生すれば、固定客も離れてしまうでしょう。
そこで、防犯カメラの設置や定期的な巡回などの対策が不可欠です。
高額収入は期待できない
コインランドリー経営は客単価が大きくないため、高額収入は期待できません。
また、事業内容での差別化も難しく、近隣に競合店が現れると収入が減るリスクにも注意が必要です。
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土地活用でコインランドリー経営するときの注意点
コインランドリー経営による土地活用をさせるためには、どのような注意点があるのかを確認していきましょう。
需要のあるエリアかどうかを調査する
コインランドリー経営が成功するかどうかは、そのエリアの需要に大きく左右されます。
もし需要の少ないエリアに出店してしまえば、初期費用の回収もままなりません。
また需要が見込まれる場合にも、近隣にある競合店の規模や設備なども調査すべきポイントです。
競合店の利用状況は、実際に現地へ足を運んで観察してみるのも良いでしょう。
長期計画で初期費用を回収する
土地活用の際の初期費用は、長期計画で回収していく必要があります。
そもそもコインランドリー経営の利回りは10%程度なので、ランニングコストを抑えながら着実に利益を積み重ねていきましょう。
基本はセルフサービスではありますが、開業後も放置することなく以下のような経営努力もおこなっていくことも大切です。
●清掃を徹底する
●土日などの繁忙期にはスタッフを配置する
●SNSやチラシで宣伝する
都市計画法を確認する
土地活用に有効なコインランドリー経営ですが、どのような土地でも営業できるわけではありません。
用途地域によってはそもそも出店できないため、あらかじめ管轄の自治体へご確認ください。
その際は、以下のポイントを確認しましょう。
●土地活用したいエリアの用途地域
●コインランドリーが店舗と工場のどちらに該当するのか
都市計画法おいて、土地の利用目的はおおまかに住居・商業・工業の3種類に分けられます。
なかでも住宅専用地域は制限が厳しく、工場は建てられません。
そして第1種低層住宅専用地域は店舗も出店できず、そのほかの住宅専用地域についても業種や規模に制限があります。
自治体によってはコインランドリーが工場に該当する場合があるため、土地活用を考えるときには注意が必要です。
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まとめ
土地活用におけるコインランドリー経営について解説しました。
コインランドリーは普段の暮らしに欠かせない施設なので、エリアの需要にマッチすれば安定した収入を得られる可能性を持っています。
ただし初期費用の高さなどがネックとなるため、土地活用の際はメリット・デメリットを十分に理解したうえで検討していきましょう。
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