家を建てる前に、土地の神様に工事の安全を祈願する儀式が、地鎮祭です。
すでに家が完成している建売住宅の場合は、地鎮祭を自分でおこなうことは難しくても、地鎮祭に代わる儀式を検討することもできます。
今回は、地鎮祭の概要や建売住宅における地鎮祭の必要性、代わりにできる行事などについて解説します。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む
建売住宅でもおこなう地鎮祭とは?流れについて
家づくりに取り組む際の伝統的な行事として、安全や幸せを願ういくつかの儀式が、現在もおこなわれています。
そのひとつである地鎮祭とは、どのような儀式なのでしょうか。
地鎮祭とは?
建売住宅を含め、家づくりに取り組む際には、土地に建物を建てるために大きな工事をともないます。
地鎮祭とは、土地の神様をお祀りし、家を建てるために土地を使うことの許しを得る伝統的な儀式です。
家づくりに欠かせない建築工事や、土木工事といった工事が、無事に終えられることを祈ります。
そして、住まいが建つ土地が、これからも安全であることを願います。
おこなうタイミングは工事の着工前となりますが、建売住宅の場合でも同じです。
簡単にいうと、土地を使わせていただく前に、土地の守護神にご挨拶をするといったイメージです。
地鎮祭は、一般的には「じちんさい」と読みます。
なかには、「じまつり」「とこしずめのまつり」と呼ばれることもあります。
地鎮祭を実施するのは、通常、施工会社です。
工事の無事を願って儀式をされるケースは多いですが、一方で、地鎮祭は必ず実施すべきものとするルールもありません。
そのため、費用面などを考慮し、地鎮祭をおこなわないケースも見られます。
地鎮祭の一般的な流れ
建売住宅でもおこなわれることがある地鎮祭は、着工前におこなう儀式です。
ここでは、実施する場合の一般的な流れを解説します。
まずは、修祓と降神の儀式が最初の流れです。
修祓(しゅばつ)とは、参加者やお供えものを清めるための儀式で、降神(こうしん)の儀式によって神様をお迎えします。
次に、供物である神饌(しんせん)を備え、神職が祝詞をあげ、散供をおこないます。
散供(さんく)とは、米の打ち撒きをおこなうことです。
さらに、その土地に初めて鍬を入れる穿初(うがちぞめ)などをおこない、工事の安全を祈願する玉串拝礼の儀式に移ります。
神前の水の蓋を閉じ、お供物などを下げる撤饌(てっせん)のあと、最後の儀式となる昇神をおこないます。
昇神(しょうしん)とは、御座所に神様が戻られるための儀式です。
このような流れが一般的ですが、地域ごとの内容を知りたい場合は、地元の神社に確認してみるのも良いでしょう。
▼この記事も読まれています
昇降式のキッチン収納って必要?メリットとデメリットを解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む
建売住宅における地鎮祭!必要性や考え方
完成した家と土地が一緒に販売されている建売住宅では、地鎮祭はどのようにされているのでしょうか。
ここでは、建売住宅における地鎮祭の考え方や、必要性について解説します。
建売住宅の地鎮祭
マイホームを購入する場合、暮らしやすい家が完成している建売住宅か、いちから建てる注文住宅のいずれかを選択することになります。
建売住宅では、個別の儀式はおこなわないことが多いです。
物件によって、分譲地全体での地鎮祭を実施しているケースも見られます。
地鎮祭は、必ずしもおこなうことが必要な儀式とはされておらず、おこなわなくても問題はありません。
とくに、建物が完成済みの状態で販売されている建売住宅では、購入者が地鎮祭をおこなうことは難しいです。
一方で、家づくりのための行事を大切にしたい方も多いです。
建売住宅を購入する場合は、地鎮祭ではなく、そのほかの儀式をおこなって安全を祈願する考え方があります。
地鎮祭の必要性
地鎮祭は、土地の神様にご挨拶をして、着工前に工事の安全を願うものです。
そのため、家が完成している建売住宅の場合、後から儀式をおこなうことはできません。
安全な工事を願うためのものである考え方からすると、家がすでに完成しているため、こだわりがないのであれば必要性はないともいえるでしょう。
一般的な建売住宅では、地鎮祭をおこなわないことが多いですが、これには合理的な理由があり、より良い建売住宅の提供にもつながっています。
実施しない理由は、コストを抑えることと、工期の短縮です。
地鎮祭をおこなう場合には、神社に依頼をすることになり、お供え物の費用のほか、謝礼やお車代なども必要になります。
費用の相場は、5万円から10万円ほどです。
建売住宅を数多く建築する分譲地の場合は、1区画ごとに行事をおこなうと、区画数分のコストがかさむことになります。
たとえば、5万円ほどの費用があれば、網戸をつけるなど、必要な設備の充実をはかることも可能です。
リーズナブルなことは建売住宅の魅力であるため、費用の分だけ高くするよりも、安く販売することができれば買主のメリットになります。
ちなみに、近年では、注文住宅の場合でも、費用を抑えるために地鎮祭を実施しないケースは珍しくありません。
また、地鎮祭をおこなう場合には、依頼した神主さんとのスケジュールを調整して、儀式には2時間ほど必要とします。
決まった工期をスムーズに進めるためにも、工期に影響する可能性がある地鎮祭をしないことが一般的なのです。
▼この記事も読まれています
新築の間取りでおすすめのリビングインとは?メリットデメリットも紹介
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む
地鎮祭の代わりにできる!建売住宅でおすすめの行事
建売住宅では地鎮祭をおこなわないことが一般的ですが、伝統を大切にしたい気持ちや、家の繁栄を願う気持ちから儀式をしておきたいケースもあるでしょう。
その場合、建売住宅でも地鎮祭の代わりにできる、家づくりの行事があります。
地鎮祭の代わりになる行事
家を建築するステップは、着工前と着工中、そして完成後に大別できます。
それぞれのステップで、意味合いの異なる儀式があり、着工前におこなうのが地鎮祭です。
次に、工事の着工中に、棟上げのタイミングでおこなう儀式が上棟祭です。
建物完成後には、竣工祭と呼ばれる儀式があります。
これらは、建売住宅を購入する際、地鎮祭の代わりになり得ます。
上棟祭
上棟祭は、柱や梁といった家の骨組みを組み立てができ、棟上げをするときに行う儀式です。
ほかにも、上棟式や建前と呼ばれることもあります。
無事に棟上げまで進められていることを感謝し、家に災いが生じることのないよう祈願するものです。
地鎮祭と儀式の流れや内容は似ていますが、目的が異なります。
建売住宅では、上棟祭もおこなわれないことが多いですが、地鎮祭の代わりに実施したい場合には、早めに施工会社に希望を伝えましょう。
竣工祭
工期の進捗によっては、上棟祭の実施が難しいケースもありますが、代わりに竣工祭をおこなうこともおすすめです。
竣工祭は、工事が完了した感謝を神様にお伝えするためにおこなうものです。
地域によっても名称が異なり、宅神祭や屋祓いと呼ばれることもあります。
完成した建売住宅の安全や、家族の安全のために、地鎮祭の代わりとして祈願するのも良いでしょう。
建売住宅で竣工祭をおこなう場合に必要になる費用は、神主への初穂料の3万円から5万円ほどと、建築業者への手土産代です。
費用はかかりますが、地鎮祭の代わりに竣工祭をおこなうことは、新しい暮らしを気持ちよくはじめることにもつながるでしょう。
▼この記事も読まれています
二人暮らしの間取りはどれがベスト?3つのケースにわけてご紹介
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む
まとめ
建売住宅ではコストと納期の面から、地鎮祭は実施されないことが一般的です。
しかし、伝統を重んじたい場合や、新居での暮らしを気持ちよく始めたい場合などは、代わりになる行事をすることもおすすめです。
とくに、竣工祭は建物の完成後におこなうため、建売住宅の購入時にも取り組みやすいでしょう。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
高浜市の売買・投資物件一覧へ進む