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建売住宅が安い理由は何?人件費・スケールメリットとその他の理由を解説!

新築一戸建て・建売住宅

建売住宅が安い理由は何?人件費・スケールメリットとその他の理由を解説!

建売住宅の購入にあたり、物件の特徴である価格の安さに疑問を感じていませんか。
建売住宅の安さにはいくつか理由があるため、詳細を事前に確認しておくと、安心して購入を検討できます。
そこで今回は、建売住宅が安い主な理由である人件費とスケールメリットにくわえ、その他の理由も解説します。

建売住宅が安い理由①人件費

建売住宅が安い理由①人件費

建売住宅が安い主な理由には、まず人件費を抑えていることが挙げられます。
建売住宅だと人件費が安い理由は、以下のとおりです。

設計を規定化している

住宅の建築は、施主の希望を踏まえ、事前に何度も打ち合わせを重ねる必要があります。
設計を確定するだけでも時間と手間がかかり、人件費が増加します。
しかし、建売住宅では、既に規定された設計を土地の広さや形状に合わせて適用するだけで済むでしょう。
また、建築に向けて作成する設計図の数も、通常より少なくなることがあります。
設計図が少ないと、通常は建築作業に支障をきたす可能性があります。
しかし、建売住宅では設計が規定化されているため、現場の作業員がその対応に慣れており、少ない設計図でも建物を建てることが可能です。
多くの住宅が同一の設計で建てられるため、完成した建物には強い個性は見られません。
その代わり、設計にかかる時間と手間が省かれ、人件費を節約することができます。

工期が短い

建売住宅の人件費が安い理由の一つは、工期が短い点にあります。
建築にかかる人件費は、工期が延びるほど増加します。
建売住宅は、規定の設計で複数の建物をまとめて建設することが多く、作業効率に優れているでしょう。
注文住宅では完成までに約6~12か月かかるのに対し、建売住宅の建築にかかる目安期間は約2~3か月です。
短期間で建物が完成するため、人件費が抑えられ、結果的に物件価格が安くなります。

建築作業を効率化している

建売住宅は設計が規定化されているため、建築現場で作業が効率化されます。
作業員にとっては慣れた作業が続き、スムーズに建築が進むため、人件費が自然に削減されます。
また、削減される人件費は、一般の作業員だけに限らず、作業員の確保や進捗管理などに関わる費用にも及ぶでしょう。
建売住宅では、少ない人員で作業員の確保や進捗管理をおこない、人件費を削減しています。
これらの効率化が、物件価格の安さにつながっています。

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建売住宅が安い理由②スケールメリット

建売住宅が安い理由②スケールメリット

建売住宅が安い理由のひとつは、スケールメリットを活かしている点にあります。
建売住宅におけるスケールメリットのポイントは、以下のとおりです。

土地の仕入れ代が安い

複数の建売住宅がまとめて建築される場合、土地の仕入れ代は一般的に安価です。
仕入れに際しては、住宅1軒分の土地を個別に購入するのではなく、住宅を複数軒建てられる広い土地が主に選ばれます。
仕入れた土地は手頃な広さに区切った後、それぞれの区画に建てた住宅とセットで販売されます。
販売時には土地が小さく区切られていますが、仕入れ時にはまとめて購入しているため、スケールメリットを活かしているでしょう。
広い土地を選ぶと価格が高くなると思われるかもしれませんが、宅地には適切な規模があり、広すぎる土地は使いにくいことが多いです。
そのため、一般の買主ではなく、主にハウスメーカーなどが購入します。
この際、土地代が高くなると利益が減るため、土地の購入価格はできるだけ抑えることが基本です。
広い土地を安く仕入れることで、スケールメリットを最大限に活かし、最終的な物件価格を抑えることができます。

資材や設備が安い

多くの建売住宅を建築するハウスメーカーでは、建物に使用する資材や設備をまとめて購入しています。
大量購入により、購入品1つあたりの単価を抑えられるのは、他の業界と同様です。
特定の資材や設備を大量にまとめて購入できるのは、建築する住宅の設計を規定化しているためです。
また、自社で生産する資材があっても、設計の規定化により生産効率が向上します。
資材や設備を大量に用意できることで、スケールメリットが活かされ、コストが削減され、物件価格が安くなります。

スケールメリットが生じるその他の理由

土地や資材・設備のまとめ買いにより、大量の建売住宅を手掛ける場合、建築や販売にかかる人件費が増加するおそれがあります。
人件費が増加すると、せっかくのスケールメリットが無駄になる可能性があります。
しかし、実際には人件費が増加する傾向はあまり見られません。
主な理由として、必要な業務を自社ですべて行わなくてよいことが挙げられます。
建築や販売は適宜外注できるため、自社で多くの人員を抱える必要がありません。
これにより、人件費の増加を避け、スケールメリットを損なうことなく、建売住宅の安さが実現しています。

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建売住宅が安い理由③その他

建売住宅が安い理由③その他

建売住宅が安い主な理由は、上記の人件費やスケールメリットにあります。
しかし、その他の理由もいくつかあるため、あわせて確認しておくことをおすすめします。

モデルハウスが不要

建売住宅が安い理由の一つは、販売にあたってモデルハウスが不要であることです。
注文住宅は一点物であるため、建築可能な住宅の一例としてモデルハウスを建てる必要があります。
モデルハウスの建築には数千万円の費用がかかるため、注文住宅の価格が高くなります。
一方、建売住宅では、販売する住宅がすでに完成しているため、現物を見てもらうだけで済むでしょう。
また、建売住宅を複数まとめて建築する場合、完成した建物のいずれかをモデルハウス代わりに使用することができます。
モデルハウス代わりに使用した建物も最終的には一つの建売住宅として販売されるため、無駄がありません。
モデルハウスに費用がかからないことから、建売住宅は価格が安くなる傾向があります。

住宅のグレードを下げている

建売住宅は、外装や内装、設備などでグレードを下げてコストを削減している場合があります。
買主の希望に満たない部分があれば、オプションによる追加工事で対応する仕組みです。
オプション工事は有料であり、多く追加するほど価格が高くなる点には注意が必要です。
標準の設計からほとんど変更しなければ、最終的な価格に大きな違いは生じません。
住宅のグレードにそれほどこだわりがなく、オプション工事をほとんど必要としない方にとっては、全体が簡易的な造りであることがメリットとなります。

売れ残りによる値引き

建売住宅が安い理由の一つには、売れ残りによる値引きが挙げられます。
施主からの注文に応じて建築される注文住宅と異なり、建売住宅は設計や建築の時点で買主が決まっているとは限りません。
建物が完成しても買主が現れる保証はなく、実際に売れ残るケースが一部見られます。
完成から時間が経過すると、物件価格は下がる傾向にあります。
とくに、完成から1年が経過すると、誰も入居していなくても、新築とは呼べなくなるでしょう。
新築と呼べるうちに買主が見つかるよう、売れ残った物件では値引きが適宜行われます。
値引きの理由が単に買主が見つからなかっただけで、建物の条件や立地に問題がない場合は、購入のチャンスです。
売れ残りによる値引きは、建売住宅が安い理由として見逃さないよう注意しましょう。

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まとめ

建売住宅が安い主な理由は、設計の規定化や工期の短さ、建築作業の効率化などにより、通常より人件費を抑えている点にあります。
また、建築に欠かせない土地や資材・設備をまとめて仕入れており、スケールメリットによってコストを抑えているのも、価格が安い主な理由のひとつです。
その他の理由には、モデルハウスが不要、住宅のグレードが低め、売れ残りによる値引きなどがあります。


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